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文学

批評と経済(批評覚書4)

3月30日朝日新聞be。吉増剛造。「出版社や新聞は何行で書いてくれと注文してくるけど、そんな文化産業のシステムも打ち破っていかないといけない。売れるかどうかなんて関係ないのよ。かすみを相手にしてきた詩人の責任感みたいなものだよね」。批評家も、そ…

‘Milkman’ でブッカー賞を受賞した、アンナ・バーンズ(Anna Burns)(NYT)

‘“If it(treatment)’s successful, I’ll be able to write again,” she said. “I haven’t written in four and a half years.”— unamateur (@amachan_taste) 2018年12月23日 The last writing she did was finishing “Milkman,” a process that dragged out …

文芸時評「文体とは何か」(磯﨑憲一郎、朝日新聞)

5月30日の、朝日新聞(朝刊)より。 木曜の朝日新聞「文芸時評」は、「文体とは何か」と題して、純文学とエンタメの違いを切り口にしていた(磯﨑憲一郎)。文体とは、「ただひたすらに、目の前の一文の、語の選択と配置という問題なのだ。そしてその選択の基…

谷崎潤一郎『黒白』評(ニューヨーク・タイムズ)

2月22日の The New York Times(International Edition)は、谷崎潤一郎の『黒白』評を掲載。 今日のNYT(国際版)は、谷崎潤一郎『黒白』評を掲載。この作品は、芥川との「小説の筋」論争があり、それが、芥川の自殺(谷崎の誕生日)で終わった、翌年に発表され…

ヴァージニア・ウルフのフォト・アルバム(artnet)

Virginia Woolf Was an Avid Photographer—and Now You Can See Her Work Online: https://t.co/o2g7oXvbud pic.twitter.com/HHxi6GCidy — artnet (@artnet) 2018年2月20日 > ヴァージニア・ウルフ(1882-1941)が保存していた、フォト・アルバムが、Harvard L…

谷崎潤一郎『異端者の悲しみ』を読む

二月某日、谷崎潤一郎(1886-1965)の『異端者の悲しみ』を読んだ。大正六年(1917年)七月、中央公論誌上に発表された作品だという。 新潮文庫で読んだ。 間室章三郎。彼は東京帝国大学の文科に籍を置く学生だ。東京生まれで、25、6歳とされる。学校にはほ…